NC旋盤加工について

正確でスピーディな加工を実現~NC旋盤加工~

正確でスピーディな加工を実現~NC旋盤加工~

加工する材料を回転させ、固定した刃物(バイト)に押し当てることで切断や切削を行う工作機械を旋盤と呼びます。その一種であるNC旋盤は、数値制御(Numerical Control)によって位置合わせや送り速度を決め、加工を自動化したものを指します。その特徴は手動で操作する普通旋盤に比べて仕上がりにムラができにくく、量産加工に適していることです。
近年では工場の自動化(FA:ファクトリーオートメーション)が進歩し、自動で部材のセットと排出を行うことができるようになっています。そのため自動で生産ができ、人件費削減によるコストダウンも可能になっています。こちらでは、NC旋盤・マシニング・切削加工の課題を解決してきた「ナック」が、NC旋盤加工の基礎知識をお伝えします。

NC旋盤+ナックが誇る熟練の技=高精度・スピード加工!

NC旋盤加工の種類

驚きの精度で複雑な形状を難なく加工。NC旋盤は数値制御をもとに、あらかじめ設定した手順で数十種類に及ぶバイトを使い分けて自動加工を行うのが特徴です。そして、横や縦、高さの座標軸を通じて高精度で切り込みなどの加工位置を制御できるほか、加工物の材質や目的とする形状に応じて、回転速度や刃物の送り速度を制御することで加工を自在に行うことができます。今ではコンピュータ内蔵のNC旋盤加工の利用により、短時間のうちに、お客様のご要望にしっかりとお応えできる高品質な部品の量産が可能になりました。コンピュータ制御による省力化で切削加工のコストダウンも実現。1度のチャッキング(材料の固定)で旋削加工をはじめ、穴あけ、溝加工からねじ切りまで、複数の加工を一度にこなせるため、納期遅れなどでお客様にご迷惑をおかけすることがございません。他社で断られたお急ぎの加工もぜひ当社にご相談ください。厳しい品質管理で2年間クレームゼロ、切削加工ならNC旋盤により高品質部品を短納期で製作する神奈川の株式会社 ナックにどうぞお任せください。

主軸固定型NC旋盤(バー材供給タイプ)

ワークの長さだけ材料をコレットから出して、主軸を回転させ、刃物台を動かすことで加工する方法です。主軸移動型よりも重切削が得意ですが、ワークが長い場合や細い場合にはブレが発生して精度に影響する可能性があるため適しません。

主軸固定型NC旋盤(チャッカータイプ)

加工する部品の形状に応じた把握用の爪を用意し、ワークをひとつずつ固定して切削していきます。主軸は固定されており、刃物が移動して切削するタイプです。重切削が得意で、大きなワークの加工に適しています。

主軸移動型NC(スイス型自動旋盤)

スイス型自動旋盤は、別名「主軸移動型自動旋盤」とも呼ばれ、直径に比べて細い部品や長尺物の加工でも精度が確保できますが重切削には適しません。
加工範囲は小径加工でΦ1mm以下、太径加工でΦ38mm程度です。
一般的に、細長い部品を固定型旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができません。
他方、スイス型自動旋盤では、ヘッドストックと呼ばれるチャックを内蔵した主軸が移動し、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュと呼ばれる保治具でバー材を支えてることで、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができます。

NC旋盤加工の設備はこちら

ナックのプロ集団がNC旋盤のパフォーマンスを最大限に発揮

その他の加工方法

NC旋盤加工のパフォーマンスを最大限に発揮できるのは、神奈川が誇る切削加工のプロ集団、ナックの熟練オペレーターの技術あってこそ。最新設備と熟練の技の融合により、従来の旋盤では難しかった曲面や球面などのmm単位の精密加工を可能にしました。アルミ、真鍮、銅からプラスチックなどの樹脂まで、幅広い素材を数mm単位から50φ以上のサイズまで、きめ細かい設定で、寸分違わず加工いたします。大径、薄物のフランジ加工は当社の最も得意とする分野です。難易度の高い切削加工も、ぜひナックにご用命ください。

以下に当社の加工方法の一部をご紹介いたします。掲載の加工方法以外にも、切削加工のプロ集団として、最善の加工方法をご提案いたします。既存の切削加工製品のコストダウンに関するご相談から、新製品開発まで、神奈川のナックまでどうぞお気軽にご相談ください。

ミーリング加工 ミーリング作業にはフライス盤やマシニングセンターを使用し、素材ではなく刃物を回転させ、側面や端面に穴あけ加工や溝加工、切欠きを入れる加工方法です。対象とする品物の形状としては、角もの・箱もの・板等が主です。
ローレット加工 滑り止めや装飾として側面に加える加工で、主に丸物の外周に加工しています。精度が出やすい切削による方法と比較的安価に加工できる転造による方法があり、抜け止め・回り止めとしての役割など用途によって使いわけます。
ポリゴン加工 ワークの外径をポリゴン(多角形)状にする切削加工では、エンドミルによる一面ずつの加工を行うと時間がかかります。素材を回転させながらツールも回転させることで、短時間でのポリゴン加工が可能となります。
スリ割り加工 ワークの端面や外径部に、幅の狭い割を入れる加工です。マイナスドライバー用の「マイナス割」などに使用されます。底がRになっている製品のスリ割り加工もおまかせください。
四角物加工 丸棒や六角棒だけでなく、当社では四角形のワークや異形物もできる限りNC旋盤で加工します。マシニングセンター(MC)とのすみわけによって、よりコストや納期を抑えた加工を実現します。
長尺物加工 200mmを超えるようなシャフト加工、1m以上の長尺物の加工、50φ以上の太物の加工など、サイズを問わず加工に対応しております。
大径、薄物フランジ加工 大径、薄物のフランジ加工は当社がもっとも得意とする分野です。歪みや曲がりなどの変形を考慮し、高品質な加工を実現します。図面上要求される平面や直角などの幾何公差はもちろん、難易度の高い溝内面の高面粗度を満たす切削加工もおまかせください。

NC旋盤からCNC旋盤への進化

NC旋盤からCNC旋盤への進化

NC工作機械の登場は機械加工の自動化を進め、金属加工を飛躍的に進歩させました。そしてCNC工作機械(コンピュータを内蔵したNC工作機械)が登場したことで、自動化の波は加速しました。

NC旋盤の特徴は、タレットと呼ばれる回転装置に複数のバイトをセットでき、設定した手順に合わせて複数の加工ができることです。そのため、1度のチャッキング(材料の固定)で旋削加工をはじめ、穴あけ、溝加工からねじ切りまですることができます。

そして近年では、送り速度や回転速度、バイトの変更などをコンピュータによって制御することが一般的です。これによって複雑な加工も短時間でより簡単に、そして高精度にできるようになりました。そのため現在では、NC旋盤といえばCNC旋盤を指すほどに普及しています。

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